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夏のゲリラ豪雨と留守番——在宅ワークが増えた家庭が保護犬と備える「停電・避難・孤独」の新常識

モフユイナ編集部
取材・文: モフユイナ編集部 清水 編集部員
監修: 認定獣医師・第一種動物取扱シェルター長
calendar_today2026.11.08 公開 | update2025.10.14 更新
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保護80日目の朝・リハビリ完了
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保護から40日目、初めて自らスタッフの膝の上に顎を乗せて甘えてくれた瞬間。極度の緊張が解け、瞳に穏やかな光が戻った(世田谷シェルター兼一時預かり宅にて)

夏の夕立が教えてくれた「留守番中の犬」のリアル

7月のある日、在宅ワーク中の筆者の自宅は突然のゲリラ豪雨に見舞われました。雷の音に驚いた保護犬がパニックになり、部屋の隅でブルブル震えていたのです。その日はたまたま在宅でしたが、もし外出中だったら——そう考えるとゾッとしました。夏は豪雨や停電のリスクが高まる季節。在宅ワークが増えた今こそ、留守番中の保護犬を災害から守る備えを見直すチャンスです。

この記事では、夏に起こりがちなトラブルを軸に、保護犬と暮らす家庭が今日からできる防災・留守番対策を具体的に紹介します。

停電したらエアコンが止まる——室温管理の落とし穴

夏の停電は命に関わります。特に保護犬は環境の変化に敏感で、暑さへの耐性が低い子も少なくありません。停電時にエアコンが止まっても室温を保つために、以下の準備をしておきましょう。

  • 自動開閉の窓や遮光カーテン:日差しをカットし、室温上昇を緩やかにする。
  • 蓄電池付きの扇風機:充電式のものを常備し、停電時も風を送れるようにする。
  • 冷却マットやアルミボード:犬が自分で体温調節できる場所を用意。
  • 温度監視カメラ:スマホで室温を確認できる機器を設置し、異常を早期発見。

また、停電時は給水も止まる可能性があります。ペットボトルの水を最低3日分(犬の体重1kgあたり1日50mlが目安)備蓄し、定期的に入れ替えましょう。

避難所に行けない?保護犬と一緒に避難するためのシミュレーション

災害時、ペット同伴で避難できる避難所は限られています。特に保護犬は慣れない環境でパニックになりやすく、避難所生活は大きなストレスです。そこで、在宅ワークの合間にできる「避難シミュレーション」を提案します。

1. ハザードマップで避難経路を確認

自宅周辺の浸水や土砂災害リスクを把握し、ペット同伴可能な避難所をリストアップ。自治体の防災担当に問い合わせるか、地域のペット防災ネットワークで情報を得ましょう。

2. クレートトレーニングで移動に慣れる

保護犬がクレート(ケージ)を嫌がると、避難時に多大なストレスがかかります。日常的にクレートを「安全で心地よい場所」と認識させるトレーニングを。扉を開けたままにして中でおやつを与えたり、短時間の移動練習を繰り返したりします。夏の暑い日は室内でクレートに入る練習をし、慣れたら車に乗せる短時間のドライブへ。災害時は車中避難も選択肢になるため、車内で落ち着ける練習も有効です。

3. 避難リュックの中身を夏仕様に

犬用防災リュックには、フード(5日分)、水、折りたたみ式食器、リード、ハーネス、排泄物処理袋、常備薬、ワクチン接種証明書のコピー、迷子札、タオル、冷却グッズを。夏は特に冷却タオルや経口補水液を追加しましょう。持ち物リストを玄関に貼り、定期的に点検を。

留守番中の孤独と不安を減らす「ながら見守り」の工夫

在宅ワークが増えたとはいえ、外出する日もあります。留守番中の保護犬のストレスを軽減するために、以下のアイテムと習慣を取り入れましょう。

  • ペットカメラ+音声通話:スマホから声をかけられると安心する犬も。ただし、頻繁に話しかけると逆効果になる場合もあるので、様子を見ながら。
  • 知育玩具やおやつ入りコング:留守番開始時に与え、夢中になれる時間を作る。
  • ラジオやテレビのつけっぱなし:生活音が聞こえることで安心するが、雷の音が入らないよう注意。
  • クレートの活用:留守番中はクレートに入れることで、安全と安心を確保。ただし、クレートトレーニングができていることが前提。

また、夏は熱中症予防のため、留守番中もエアコンをつけたままに。停電に備えて、自動運転の扇風機や冷却マットを併用しましょう。

保護犬の健康管理——夏の防災備蓄と通院計画

保護犬の中には持病を持つ子もいます。災害時は通院が困難になることを想定し、常備薬は最低2週間分を確保。かかりつけ医の連絡先をリュックに入れ、近隣の動物病院の情報も調べておきましょう。夏は熱中症や胃腸炎にも注意が必要です。日頃から健康チェックを習慣化し、異変を感じたら早めに受診を。

また、シェルター出身の犬は過去のトラウマから、大きな音や急な環境変化に弱いことがあります。日頃から雷や花火の音に慣れる練習をし、安心できる場所(クレートやベッド)を複数用意しておくとよいでしょう。

まとめ——「もしも」を日常の一部にする

災害は待ってくれません。しかし、日頃の小さな備えが保護犬の命を守ります。夏のゲリラ豪雨や停電は、在宅ワーク中の家族にとっても他人事ではありません。今回紹介した停電対策、避難シミュレーション、留守番ストレス対策を参考に、あなたの家庭でも「もしも」に備えてみてください。保護犬との暮らしは、備えによってより安心で豊かなものになります。

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